みなさんモリンガという、植物をご存知でしょうか?
モリンガは、地球上でもっとも栄養価が高い植物として、近年注目を集めているスーパーフードです。
僕がモリンガに出会って感じた事や、効果などをまとめてみたのでご紹介したいと思います。
モリンガとは?
モリンガは、インド北部原産の植物です。
インドだけではなく、現在は、東南アジア、南アメリカ、アフリカ大陸にも広く分布しています。
学名は、“Moringa oleifera Lamarck”(モリンガ オレイフェラ ラマルク)
日本では、聞かない言葉ですよね、僕も最初にモリンガを知ったときは、
「モリンガ??なんだそれ?」って感じでした(笑)
和名では「ワサビノキ」です。
ケシ目ワサビノキ科の植物で、葉、茎、花、種、根など、全て利用でき、特に葉を粉末状にしたものや、モリンガ茶などで流通しています。
粉末を水に溶かして飲んでみると、喉の奥が少しピリピリした感じで、辛味があります、だから「ワサビノキなのか?」と思いました。(粉末の量を調整すれば辛味が気になりませんでした)
インドやアフリカなど、暖かい気候を好むモリンガですが日本においても、沖縄県、熊本県、鹿児島県などでも栽培されているようです。
モリンガは、実に90種類以上もの栄養素が含まれています。
世界保健機関(WHO)は、モリンガを「緑のミルク」として、慢性的な栄養不足に悩む発展途上国でのモリンガの植樹を推奨しているほどです。
クレオパトラも愛用していた
モリンガは、その高い栄養価と豊富な栄養素を持つことで、美容にも注目されています。世界的に有名なファッションモデルや女優のアンジェリーナジョリー、タレントのローラも愛用しているそうです。そして、世界三大美女の1人とされる、クレオパトラも、モリンガの種子から採れるオイルを肌に塗り、その美貌を保っていたそうです。
モリンガに含まれる栄養素
90種類以上もの栄養素を含むとありましたが、実際にどのような成分があるのでしょうか?
モリンガの主な栄養素を見てみましょう。
モリンガ粉末(100g当り) | |
エネルギー | 335kcal |
水分 | 5.0g |
タンパク質 | 38.0g |
脂質 | 8.3g |
炭水化物 | 38.6g |
食物繊維 | 23.3g |
食塩相当量 | 0.351g |
糖質 | 15.3g |
ナトリウム | 138mg |
カリウム | 1270mg |
カルシウム | 2230mg |
マグネシウム | 335mg |
リン | 227mg |
鉄 | 15.6mg |
亜鉛 | 1.51mg |
銅 | 0.39mg |
マンガン | 7.64mg |
ビタミンA(レチノール活性当量) | 651μg |
α-カロテン | 50μg |
β-カロテン | 7,790μg |
ビタミンE(α-トコフェロール) | 72.2mg |
ビタミンB₁ | 0.33mg |
ビタミンB₂ | 1.69mg |
ビタミンB₆ | 2.07mg |
葉酸 | 580μg |
ビタミンC | 3mg |
トリプトファン | 0.44g |
リジン | 1.59g |
メチオニン | 0.45g |
フェニルアラニン | 1.55g |
スレオニン | 1.25g |
バリン | 1.57g |
ロイシン | 2.23g |
イソロイシン | 1.13g |
ヒスチジン | 0.62g |
シスチン | 0.29g |
チロシン | 0.77g |
アルギニン | 2.43g |
グリシン | 5.02g |
プロリン | 3.13g |
グルタミン酸 | 4.30g |
セリン | 1.44g |
アスパラギン酸 | 2.94g |
アラニン | 2.88g |
γ-アミノ酪酸(GABA) | 269mg |
※一般社団法人日本食品分析センターによる(2016年)
このように、モリンガにはたくさんの栄養素がある事がわかると思います。
次に成分表の中で栄養素の数値が高いものに注目したいと思います。
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- カルシウム 2230mg
- 食物繊維 23.3g
- 鉄 15.6mg
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カルシウム
カルシウムの多い食品で、牛乳があげられると思いますが牛乳(100g当たり110mg)と比べて、モリンガに含まれるカルシウムは2230mg、約20倍高いことになります。
食物繊維
モリンガは、食物繊維も多く含まれていて(100g当たり23.3g)キャベツの(100g当たり1.8g)約13倍にあたります。
鉄
モリンガの100g当たりに含まれる鉄は、15.6mgです。これは、牛レバーの4倍程にあたります。
モリンガの効果
1 貧血の改善
インドの女性を対象とした臨床試験によると、貧血の女性に30日間モリンガの葉の粉末を摂取してもらったところ、血中ヘモグロビン値が改善されたと報告があるようです。
この他海外のサイトでも、「モリンガはヘモグロビン値を大幅に上昇させることから、女性の役に立つ可能性が高いことが分かっている」と、掲載されています。掲載元「prevention moringa」
貧血の症状は、特に女性に多いと思います。
鉄が不足すると、ヘモグロビンの量が減少し酸素が十分に全身に行き渡らなくなり、頭痛やめまい、立ちくらみなどの症状が出て、体にダメージを与えることになります。
ですから、男性よりも意識して鉄を摂る必要がありますし、モリンガであれば、貧血の改善に大いに役に立つと思います。
2 骨粗しょう症の予防
骨粗しょう症の主な原因として、女性ホルモンの減少や加齢によるもの、偏った栄養バランスや遺伝などだそうです。
私の母も、本当につい最近ですが重い荷物を持ったところ、あばら骨に痛みが走り診断の結果、骨粗しょう症による、あばら骨のひびと診断されました。
骨粗しょう症は、男性は50代から、女性は閉経後、骨の中に含まれるカルシウム量が減るため、私の母のように普段の行動や荷物を持っただけでも、骨折やひびが入る可能性が十分にあり注意が必要です。
また、骨粗しょう症は自覚症状があまりないため、気付かないうちにカルシウム不足によって、発症してしまう、というケースが多いようです。
やはり日頃からカルシウムを意識的に摂取したいところですね。
モリンガだと、葉に含まれるカルシウム量が牛乳と比べて、約20倍も高いので、カルシウム補給にもモリンガが有効な手だてになると思います。
3 LDLコレステロール値の低下 (脂質代謝の改善)
フィリピンの論文によると、血中のコレステロール「LDLコレステロール」の高い方を対象にした実験で、33名の被験者にモリンガの葉の粉末0.7gを、30日間毎日摂取し続けてもらった結果、血中のLDLコレステロール値が下がったという報告があるそうです。
そもそも、コレステロールは、細包膜や身体の働きを微調整するホルモンです。
その中の一つである、LDLコレステロールは、肝臓で作られたコレステロールを全身に運んでくれる役割をしています。
ですが、鉄が錆びるのと同じように、人間の身体も日々酸化されていきます。
LDLが酸化されてできる、「酸化LDL」は動脈硬化を進行させてしまう主要な要因だそうです。
そして動脈硬化が進めば、脳梗塞、心筋梗塞などが起こるリスクが高まってしまいます。
そこで、これらの酸化を防ぐため、ビタミンEが役にたちます。
ビタミンEは、強い抗酸化作用を示すビタミンであり、脂質が酸化されるのを守り、悪玉と言われている、LDLコレステロールの酸化を抑制してくれます。
モリンガには、ビタミンEもたっぷりと含まれていて、モリンガの葉に含まれるビタミンEは、(モリンガの葉の粉末100g当たり)72.2mgです。
これは、ビタミンEが豊富に含まれるとされるアーモンド(100g当たり30.3mg)の約2倍の量になります。
脂質異常症の方やコレステロール値の高めの方は、モリンガを摂取することによって、改善できるかもしれません。
モリンガの注意点
ここまでは、モリンガの魅力をお伝えしましたが、注意点もあります。
大量にモリンガを摂取すると胃の調子が悪くなる可能性があります。
個人差はあると思いますが、僕が実際に一度にティースプーン2杯分を水に溶かして(水の量200cc)飲んでみたところ、お腹が張る感じがして、少し胃腸の調子が悪くなった事がありました。
それから、ティースプーン1杯に抑えたところ、症状がみられなくなりました。
なのでお腹の調子が悪いときや胃が弱い方は、摂取する量を調整された方がよいかと思います。
推奨されているモリンガの摂取量は、1日に1.5gから3gほどだそうです。
また、妊娠中の方や接乳中の方は、モリンガを摂取しない方がいいとされています。
まとめ
僕は約3年間モリンがを飲み続けていますが、体の調子や体型維持に本当に効果があるスパーフードだと実感しています。健康な毎日を送りたい方や、ダイエットを頑張りたい方は是非一度、モリンガを試してみてはいかがでしょうか。
*参考文献
栄養学の研究者が臨床試験データで解説する「モリンガの実力」
和洋女子大学 健康栄養学科 准教授 本 三保子 著
発売 ダイヤモンド社
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